よだかの星
宮沢賢治の童話からの第2弾。「よだかの星」。
「夜鷹」はとても醜い外見をしていたが、飛び方や鳴き声が鷹に似ていていることからそう名付けられた。しかし「鷹」と名乗ることで本物の鷹から疎まれ、ついには「市蔵」と言う名に改名を迫られる。そして、改名したことを家々を回って告げて歩かなければならない、さもなければとつかみ殺してしまうと脅迫を受ける。しかしよだかにとってはこの様な屈辱を受けるくらいであれば「死」を選ぶ選択をする。日頃、たくさんの羽虫や昆虫のいのちを奪うことによって生きているよだかにとって、鷹に虐められたくらいで死を選ぼうとする自分の矛盾に苦しむことになる。
つまり、この物語は賢治の「自分がほかの生き物のいのちを奪うことでこの世に生きている」ことの苦しみそのものを著した作品であり、あらゆる生き物を尊重し、そして「いのちを大切に思う」賢治の優しさが感じられる作品でもある。
(院長)
